俺多分ドラマの主人公

大瀬戸バカ日記

大学1年生大瀬戸。このブログを読めば日々がちょっとドラマチックになる。

[東北一人旅(前半)]秋田竿燈まつり初体験

こんにちは。大瀬戸です。

 

 

今年は例年より梅雨が長かったようで、やっと夏らしい天気が続くようになってとても嬉しいものです。毎年毎年、この夏が始まっていくような突き抜けた熱気を感じると心まで熱くなってきます。

 

 

 

大学生の夏休みはバカほど長い。朝食後の父親のトイレくらい長い。そしてこの長い長い夏休み序盤、東北四県では東北四大祭りがそれぞれ行われます。

 

 

青森県、ねぶた祭り。

 

秋田県、竿燈まつり。

 

山形県、花笠まつり。

 

宮城県、仙台七夕まつり。

 

 

毎年人気の熱気あふれるこのまつり。僕は高校三年生受験期真っ只中にツイッターで祭りのきらびやかな写真が流れてくるのを眺めながら「日本人として来年は絶対に行ってこの目でまつりを見てぇ。行く。」と固く決意をしました。

 

 

 

そうして念願叶いギリギリではあるものの大学生になった僕は今年、青森で開催されるねぶた祭りと秋田県で開催される竿燈まつりに行くことにしました。

 

 

 

残念ながら日程的に残りの花笠まつりと仙台七夕まつりに行くことは今回できませんが、今回の一人旅は東北四大祭り前半戦と称しまして後半戦は来年、大学2年生の夏に行くことに。進級できればの話ではありますが....

 

 

 

 

 

 

 

 1日目 秋田竿燈まつりへ

 

 

8月5日、朝5時。ここ最近夜の2時に寝て朝は11時に起きる生活が続いており、朝7時に出発予定の飛行機に乗るつもりの自分は本当に起きられるものかどうかとビビっていたが案外起きられた。

 

 

 

 

 まぁ実際はただでさえ起きれるか怪しいくせに暑さのせいで寝付きが悪く

「未解決事件怖すぎワロタwwwwwwwwwww」みたいな名前のスレッドのまとめをずっと読んでたら寝るに寝れなくなり、横になって寝たフリをしていただけの話ではあるが.....

 

 

 

 

そんなこんなで家を出発、バスに揺られて羽田空港へ。

 

 

 

北ウイングへと向かう。

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手荷物検査を終え、搭乗口で搭乗を待つことに。友達としているLINEを通知が溜まらないうちに光速で返していく。

 

 

 

 

その昔、スマホ依存症だった中学生~高校生の僕は(今は超スマホ依存である)あまりの返信の速さに「冬の落陽」と呼ばれていた。返信スピードもさることながら入力速度もかなりのものだったため、僕とリアルタイムでLINEをする友達は僕のあまりの爆速返信に「こいつのLINEはもしかして高度に最適化された人工知能が管理しているのではないか」と思うほどであった。ここまでのくだりは僕の返信と入力が早いこと以外全部嘘ですが観光を続けます。

 

 

 

 

そんなことをしていると「次の便(僕が乗る予定のやつ)がワンチャン人数過多で一人乗れなくなるかもしれない。一人、それの一個後の便にしてくれたら一万円か7500マイルあげるよ」という主旨のアナウンスが入った。

 

 

 

僕は別に竿燈まつりが見られれば良いので即座に一万円目当てでCAさんにウキウキで話しかけた

 

 

 

大変感謝され、あふれる人が出たらすぐに連絡しますと言われた。そして搭乗が始まって10分。普通に乗れるとのこと。惜しい。 

 

 

 

 

 

 

そういうわけで飛行機に乗り込みわずか一時間、 秋田空港に到着。

「ようこそ秋田へ」の看板を目にし胸が高鳴る。

 

 

 

それ以上に「秋田美人」と書かれた看板を見てさらにテンションが上がる。もっとフォーマルでしっかりしたウェルカムボード沢山あったのに撮った写真はこれしかなかった。やはり本能には抗えぬものか.....

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空港発秋田駅着のバスに乗り込み、揺られること約40分。

 

 

 

 

 

ひとまず無事に秋田駅に到着。

 

 

 

 

 

 

普通ならここで秋田でしか食べられないいわゆるご当地グルメを食べに行くのが筋だし自分もそうしたかったのだが、僕はローソンに直行し

 

 

 

「レペゼン地球 炎上万博 もちろん俺らは更生するで?コブシで」

 

 

 

というイベントのチケットをロッピーで手続きしていた。支払期限を忘れており、調べてみると秋田に着いてから発券するしかなくなっていたのである。

 

 

 

脈々と受け継がれる日本文化の結晶ともいえる秋田竿燈まつりを見に行く日にYoutuberの殴り合いを見に行くためのチケットを発券するのは無礼極まりない行為である。しょうがない、美とは常に二項対立の中に生まれてきたじゃないか....知らんけど.....

 

 

 

まぁなんでそんなYoutuberのイベントに俺が行くかって、仲良い大学の女子に行こうって言われたら行くに決まってんだろ。18歳男性のフットワークの軽さなめんな。俺はチョロい。

 

 

 

 

 

 

 

その後は一度宿に荷物を預け、 秋田駅の隣駅である羽後牛島駅から秋田駅に戻ろうとしたら次の電車が二時間後であることに気づき絶望したり、宿のすぐ近くに快活クラブを見つけてしまい宿を取ったことを後悔したり、思ったより秋田県が灼熱で体力削られたりしていました。

 

 

 

電車が来なさすぎる事実に改めて驚きながら、待つことを諦め8月・灼熱の秋田・炎天下を歩き続けること40分。やっと秋田駅。

 

 

 

宿に荷物も預けたし、ようやく観光へ。

 

 

 

 

 

 

秋田駅から徒歩10分ほどの広場にて昼竿燈の妙技会なるものをやっていた。それぞれの団体の竿燈のパフォーマンス(と言って良いのかは分からないが)を競い合い、優勝した団体はメインである夜の部で先頭を切って演技することができる。

 

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もう技が凄すぎて「うわ....」みたいなことしか言ってなかった気がする。こんなバカでかい竿燈をたった一人で支えて、柄を頭に乗せたり肩に乗せたりする。異次元

 

 

ここでそもそも竿燈って何?何のためにこれしてるの?ということを説明すると、 

竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立て、額・腰・肩などにのせ、豊作を祈る。 

 ためのものだそう。なるほどこんなすごい演技ができるなら来年も豊作だ。

 

 

 

 

 

その後はどうにもお腹が空いてしょうがなかったので本家あべやというところで親子丼を食べた。普通の親子丼と、「極」と称された親子丼があったので僕は迷わず極を選択。

 

 

何が違うのかも確かめずに注文したが、待っている間にメニューをよく見るとどうやら比内地鶏をミディアムレア気味に焼いて甘辛いタレを絡めた上に温泉卵を乗っけているというもの。

 

15分ほど待ち、「極」が運ばれてくる。

 

 

 

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めちゃくちゃ美味しかった。

僕のようなパンピーが食についてどのように形容しようがそれは薄っぺらい感想にしかならないことを承知の上で記すが、本当に美味しかった。

 

地鶏らしい噛んだ時の確かな反発、そして焼くことによりサクッと歯の入る比内地鶏の軽い食感、続いて弾力満点の確かな歯ごたえ。そこから繰り出される鶏の肉汁、それに絡みつく甘辛タレ。旨味を口一杯に広げた状態でゆるめのふわふわ卵とじと少し残ったタレにより半雑炊状態となった親子丼を一気にかきこむ

 

 

朝7時の便で東京からこちらに向かい、さらに炎天下の秋田を歩き回った僕の疲弊した体を癒やすのには十分すぎる一品。いぶりがっこもハチャメチャに美味い。

 

秋田比内地鶏生産責任者の店 本家あべや 秋田店

食べログ 秋田比内地鶏生産責任者の店 本家あべや 秋田店

 

 

 

元気を取り戻し、近くで現地民っぽい人に話しかけ色々聞いたり、秋田県立美術館で藤田嗣治の作品を見てその大きさと雄大さに絶句していたらもうすっかり夕方の6時。竿燈まつりの会場となる通りへと向かう。

 

 

 

とりあえず沿道に陣取り、待つこと50分。手には屋台で購入した横手やきそば。準備は完璧。

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始まった。

 

 

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心臓に響く太鼓の音、笛、掛け声からなる竿燈囃子とともに竿燈が通りに運ばれてくる。

 

 

 

そして開始時刻。一斉に男達が竿燈を持ち上げる。

 

 

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綺麗すぎる。

 

 

竿燈囃子の中に灯を宿し揺れる竿燈の輝き、そしてそれを支える差し手の動き。全てが僕の視界と心を覆っていったのを確かに覚えている。

 

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「綺麗」だなんて言葉がどうしようもなく陳腐に感じられるほどの美しさが確かにそこにはあった。このブログの記事を読んで下さっている方がいたら、ぜひ竿燈まつりを見に秋田に行ってみてほしい。

 

 

 

 

 

 

メインの部が終わった後、子供達による竿燈演技が行われた。時折大人に助けられながらまだ拙い技術で竿燈を支える彼らだが、そんな彼らが未来の竿燈まつりを支えていくのだなと思うと、不思議と胸が一杯になった。

 

 

 

 

世の人は伝統という言葉を知ってこそいるが、それがなんなのか、どういうものなのかを感じたことがあるかと言われればそうでない人の方が多いと思う。

 

 

 

 

だが僕はそんな「伝統」と呼ぶべきものをこの目で見ることができた。

 

 

 

 

ただ辞書的な「次へつなぐ」行為ではない。それとともに成長していくこと。そしてそれに誇りをもつこと。そんな気がした。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

そんな子供達による竿燈も終わり、まつりが終わった後、バスもなかったので僕は隣駅にある宿まで一人夜道を歩いていた。

 

 

 

 

本当に綺麗だった。そんなことばかり考えていたように思う。日本の美しい伝統をこの目で見ることができてよかったと。

 

 

 

 

 

それと同時に、自分たちの世代はこの文化を守り続けなければいけない、とも感じた。

 

 

 

 

でもそれはただの傲慢と一時の感情であって、僕は家に帰ればどうせこの日に考えたことなど忘れてまた夏休みに溶けていく。

 

 

 

 

 

それでも、だとしても。

 

 

 

 

 

毎年、僕がこういった日本の文化を力強く支える美しい催しに行くことが、少しでも助けになるだろうか、くらいの傲慢を抱いても罰は当たらないだろう。

 

 

 

 

 

初めて訪れた秋田。日頃コンクリートジャングルの中で無文化的に暮らす僕に静かで深い感動を与えてくれる地だった。

 

 

 

 

 

 

 

秋田の夜風は、静かに木々を揺らした。

ありがとう、秋田。